地球の調査ってどんなお仕事? 後編①

第二部 ナゴミストーリーセッション 2nd「地球の調査ってどんなお仕事? 後編」


 東京の、とあるエリアにて。
 以前調査のためにばらまいた観測用カプセルが、幻創種の反応を捉えていた。
 それによると、現地の民間人を何人も襲った形跡があり、緊急性の高い敵性存在との判断が下る。
 これを撃破するため、13人ものアークスが集まっていた。

 ナゴミもこの作戦に参加していた。
 地球にいるときは……というか、最近はほぼ常時、友人であるハミューが製作した生体ボディを使用しているのだが、今日は珍しくパーツ姿だった。
 防御力を重視したパーツとして、こちらもハミューが製作したものだ。
 自分のキャストの身体を疎み、キャストパーツを嫌うナゴミが、今日は――テストも兼ねてではあるが――これを使用することにしたのは、本当に気まぐれとしか言いようがなかった。

ナゴミ「/mn18 わ、今回の依頼受けた人、意外と多いみたいね」
FATE=LATE「えーと、任務地はここらだったスか……おお、何か一杯ッスね!?Σ」
梓緋「わ、本当……!沢山集まっていますね」
ビリジアン「……あれ、意外といっぱいいる?」
テイン・ガントレット「おー」
ハミュー=ウェルパ「/mn15 よろしくお願いします」
ヘルメス「おや、面白そうだと思って忍び込んでみれば……何かあるみたいだねコレは#クスクス」
みなと「/mn15 えへへーお疲れ様ーお仕事だって聞いてきたよー」
ジェイド「/mn15 人がいるならスムーズに終わりそうだな」
ナゴミ「ハミューも足引っ張らないようにねっ」
ビリジアン「ぁ……あの怪しい人も……;」
シェイド・V「今日はここか……ってフェイトお前も来たのか?」
ハミュー=ウェルパ「/mn17 うん、がんばるよっ」
FATE=LATE「あ、どもども。今回は宜しくお願いするッスー」
テイン・ガントレット「うさんくさいのもいる!」
リース「今回の任務は結構大人数なのですね」
FATE=LATE「うい、店長もきてたんスねー」
ユリカ「アークスの人も大変なんだなぁ…… 東京にこれだけ人割いて、結構大事な仕事なのかな?」

 同じ隊に所属する者、親しい者、偶然居合わせた者。
 あいさつを交わし合う中に、オペレーターからの通信が入る。

オペレーター『あーあー、聞こえますかー?』
ビリジアン「んぉ……」
ヘルメス「胡散臭いとは失礼だなぁ、僕はただの観光客Aだよー?」
ハミュー=ウェルパ「/mn22 あ、ユリカ先輩も……」
FATE=LATE「ろ、オペさんから通信スか?【耳に手あて】」
ジェイド「この場にいるなら働けよ観光客」
ビリジアン「まった……通信入りましたよ」
ヘルメス「/mn15 うわぁ、容赦ない」
オペレーター『今回の作戦は、このあたりにいる敵性反応を撃破することです!』
みなと「わ、ふんふんっ」
ユリカ「あ、おはよハミュー君、知り合いがいると安心するね。」
ビリジアン「あら……何時もと変わりない?」
オペレーター『前回ばらまいた観測カプセルのデータではこのあたりなんだけど……反応が消えちゃってますので、すこーし、探してみてください! くれぐれも注意してください!』
FATE=LATE「/moya 。(お初の人も多いスけど、まずは任務内容確認スかね……【辺り見回し】」
ナゴミ「/mn13 探してみろって言ったってね?」
ハミュー=ウェルパ「/mn19 とりあえず手分けして、でしょうか?」
ビリジアン「ふむ……そういやこの前も、あっちこっちに反応がでてましたな」
ジェイド「どこを探せっていうんだか……まあ、それを探すのも仕事のうちか……」
ヘルメス「o0(おや、この間の二人も参加するのかい?……面白くなりそうだねぇこれは#ハミューとアヴェイロを見て」
FATE=LATE「パッと見は何もいないスよねぇ……」
ナゴミ「うんうんっ」
リース「適正反応……どこなんでしょうね?」
テイン・ガントレット「探せって言っても壊されてる気がしてならん……」
シェイド・V「せめて何かヒントでもあればな……」
ヘルメス「まぁ、地球も思ってるよりは広いからねぇ……何かレーダーとかあればいいけど」
ビリジアン「まいったなぁ……幻想種ってあんまり匂わないんですよねぇ……」
ユリカ「探すって…… アークスって意外とアナログなんだね……。」
テイン・ガントレット「暴れてるやつ等の近くにあるんじゃね?」
ビリジアン「?」
ハミュー=ウェルパ「/mn1 あははは……#ユリカの言葉に苦笑い」
ナゴミ「/mn19 あれ?」

 そこへ、洸陵学園の制服を着た少女が近づいてくる。
 ナゴミのよく見知った顔であり、ほかの洸陵学園の生徒たちの中にも見覚えのある者がいたようだ。

少女「あら、こんにちは」
みなと「わ。こんにちはー」
ビリジアン「/moya おや……あれは……?」
ヘルメス「おや?」
ジェイド「……ん?こんにちは」
みなと「/la wave 」
梓緋「こんにちはー」
ハミュー=ウェルパ「こんにちわー……?」
FATE=LATE「ろ?こんにちわース」
ナゴミ「/mn18 ルコだ!? なんでこんなとこに?」
シェイド・V「ん?知り合い……なのか?」
テイン・ガントレット「ドーモ【おじぎ】」
みなと「ナゴミちゃんのーお知り合いー?」
ビリジアン「ナゴミさんの知り合いっぽいですが……」

 少女はにこやかにあいさつする。
 しかしナゴミはあいさつを返すどころではなかった。
 少女の名は、岡瑠子。ナゴミのクラスメイトだ。
 アースガイドでもなければ、もちろんアークスでもない、正真正銘の民間人である彼女が、なぜ閉鎖されたこのエリアの中にいるのか。
 いや、それよりも――。

ナゴミ「/moya /mn2 oO(っていうかキャストでいるとこ見られたらまずいかもっ)」

 ナゴミは自分の今の姿を思い出し、ハミューの影に隠れる。
 洸陵学園には、ナゴミは留学生として通っている。
 しかしアークスであるなどと公言できるはずもなく、その正体は公には伏せている。
 地球人にはキャストのような機械の身体を持つ種族は存在しておらず、正体が知られれば秘密を守ることができない。
 つまり、彼女には、自分がキャストであると知られてはまずい。
 もうすでにしっかり姿を見られたあとではあるが……。

ハミュー=ウェルパ「/mn19 /moya 。0(隣のクラスの……あれ、でもここにどうして……?」
アヴェイロ「【”前回”。レイリアさんがいた記録がありましたからね… 何かあったらハミュさんと胡散臭い人に押し付けましょう。ええ】#小声」
ナゴミ「/mn2 う、うん、あたしと同じクラスのルコよ……なんでこんなとこにいるのよっ」
ビリジアン「……ん?そういや、今って隔離エリアの……はず?」
ハミュー=ウェルパ「……ですね」
ルコ「ふふふ……オカルトよ」
FATE=LATE「これだけアークスがいれば、隔離されてるハズッスよね……?」
ビリジアン「ぇ……レトルト?」
シェイド・V「じゃあなんで一般人らしきのがここに……?」
FATE=LATE「オカルトってそういう技術だったスけ!?Σ」
みなと「あれ?そういえばー確か今この状況でここにいるのってアークスかー、えっと地球人で私達のこと助けてくれる……なんだっけ?」
ジェイド「オカルトだよ……レトルトじゃないよ」
オペレーター『あれ……どうして民間人の子が……隔離エリアは展開されてるはずなのに……!?」
ユリカ「oO(あ、ああ…… 今思い出した…… あんまり目立たない子だから……)」
ビリジアン「おぉう……」
テイン・ガントレット「どゆこっちゃ?」
リース「……アースガイドの可能性は無いのですか?」
ハミュー=ウェルパ「……少なくともうちの生徒でアースガイドとはきいたことないですね……あの方が……」
ビリジアン「アースガイドなら……可能性はありますけど;」
みなと「あ、そうそうーアースガイドー。地球人だけどーアークスのこと知ってて、アークスに協力してくれるんだよねー」
オペレーター『アースガイドの端末の信号もありません……完全な民間人みたいです』
ビリジアン「ぇ……」
ハミュー=ウェルパ「/moya 。0(なんだろう……胸騒ぎがする……」
ジェイド「……どういう事だ?」
アヴェイロ「……不気味だな 【アヴェイロさん、初対面のレディに失礼極まりないですよぉ】」

 ハミューの影に隠れるナゴミを半ば恍惚とした表情で眺めるルコ。
 何か、取り繕わなくては。言い訳をしなくては。
 ナゴミは一歩前に踏み出す。

ルコ「ナゴミちゃん、やっぱりあなたはオカルトな存在なのね……ふふふ」
ナゴミ「/mn2 る、ルコ、これは違うのよっ」
FATE=LATE「えぇ……協力者でもないなら、迷い込んだ子ってコトッスか?」
ヘルメス「うーん?よくわからないけど、その辺でお茶でもどうだい?こうして会ったのも何かの縁だしね?#ルコに対して」
ビリジアン「……何だか嫌な予感がしますねぇ」
みなと「あ、そうだねーまずはゆっくりーお話ー」
シェイド・V「そんな雰囲気でもなさそうだけどな……」
ルコ「ふふふ……」

 ヘルメスの誘いに一瞥すらくれずにナゴミを眺めるルコ。
 そして唐突に、ルコは踵を返して走り出した。

ヘルメス「Σ」
ナゴミ「/mn18 あっ!」
テイン・ガントレット「んー……?【氣を探る】」
ビリジアン「隔離エリアで一般の人がいる状況って……ぁ;」
ナゴミ「待って! ルコ!」
ジェイド「ああ……ナンパされたのが嫌だったんだな……」
FATE=LATE「ろ?どこへ向かって……?」
ヘルメス「なんだって!?」
ハミュー=ウェルパ「/mn22 なごみちゃん、気をつけてっ」

 追わなきゃ。
 せめて、口止めをしなきゃ。
 しかしてその願いは、時を置かず、望まぬ形で叶ってしまった。

 ルコに視線を向けていた全員の目が捉えた。
 横を振り向いたルコの表情が、不審から驚きへ彩られ、それがすぐさま恐怖に塗りつぶされるさまを。
 そして、捉えた映像を脳が処理するまでのわずかな間隙に、噴水から伸びた水の腕が彼女の身体に絡みつき、水の中へと引きずり込むおぞましい光景を。

梓緋「……!?」
シェイド・V「なっ……!?」
ヘルメス「うーん、もう少しうまい誘い方がって……」
ナゴミ「/toge ルコ!?」
みなと「え!?」
オペレーター『わ、大変、民間人の少女が! わわ……!? 敵性反応、急激に増大しています!』
ハミュー=ウェルパ「きえ……た……?」
ビリジアン「んな;噴水!?」
ユリカ「……!」
ジェイド「噴水に落ちたか……?」
テイン・ガントレット「っ!【構える】」
ヘルメス「参ったね…まさか噴水が…?」
みなと「え、ウソ……ここそんな深い噴水なの!?」
FATE=LATE「一般人(推定)が!って、敵性反応ッスかこんなときに!?」



&color(#0000FF){EMERGENCY CODE
――――――――――――――――――
                          [RESCUE]}



オペレーター『少女を救出してください! ただし、水の中に強力な反応を検知していますのでご注意を!』

 しかしナゴミは、オペレーターの警告など耳に入らず、水に飛び込んだ。

オペレーター『/toge ナゴミさん、危険です! 水に入ってはいけません!
ビリジアン「何時の間にそんな奴が;ぁ、ちょっと!?;」

 水に飛び込んだナゴミは、ルコの腕を掴んで助け出そうとする。
 しかし水はまるで意志を持っているかのようにそれを阻む。急激に渦が発生し、みるみるうちに大きな竜巻へと成長したのだ。
 中心部にカマイタチが発生し、二人を切り裂く。慌ててルコをかばうように抱きしめて盾になる。
 一方で、竜巻の外側からは、水しぶきが弾丸のような速度で飛散し周囲のアークスたちを攻撃する。

ナゴミ「/mn22 んっ……ぐう……!? 【ルコを抱きしめてかばいながら、全身を切り裂かれ】」
テイン・ガントレット「おい!やべぇぞこれ!」
ヘルメス「……これはちょっとシャレにならな……アイタタタタ!?#被弾」
ハミュー=ウェルパ「/mn22 なごみちゃん!!大丈夫っ!!??」
シェイド・V「ちっ……なんだこりゃ!?さっきの嬢ちゃんは平気なのか?」
ビリジアン「ちょ;まずいっ!#ソードでガード」



&color(#FF8800){CHANGE OVER CODE
――――――――――――――――――
                          [RESCUE]}



オペレーター『/toge ナゴミさんっ!! みなさん、目標変更です! 二人を救助してください!』
ハミュー=ウェルパ「っく……!!待っててなごみちゃんすぐ救助にいくから!!」
ユリカ「ナゴミさん……!」
ビリジアン「あちゃぁ……スーツが穴だらけ;脱がないと;」
ユリカ「……人の命がかかってるんだから、慎重に行かないと……」
オペレーター『竜巻の速度、どんどん上昇していきます!』
ジェイド「救助か……近づけるか?あんなのに……#苦笑い」
ビリジアン「とはいえ、見たことない相手ですよ;気をつけないと;」
テイン・ガントレット「竜巻どうにかしなきゃ……!」
みなと「痛っ……うう、何……あの中に何か隠れてる……!?」
オペレーター『拘束するか、逆回転の渦をぶつけて速度を落としてください!』
梓緋「た、竜巻……」
ビリジアン「爆発物か何かで竜巻を打ち消したりできませんかね;」
FATE=LATE「こりゃ、行き成り大物みたいスねぇ……」
ハミュー=ウェルパ「/mn2 /moya 。0(こうしてる間にもなごみちゃんが……!!」
シェイド・V「風でもおこせれば……いけるのか?」
ユリカ「ええ!? できるかな……! (具現武装を実体化させると、渦に逆らうようにギ・フォイエを発生させ渦にぶつけようとする)」
ヘルメス「慌てない慌てない、焦ったところでまともな思考が出来なくなっちゃうからね 冷静にだよ~?#ハミューの様子見て」
ハミュー=ウェルパ「/mn2 ……!?だ、大丈夫です……#ヘルメスに造り笑顔をみせながら」
ビリジアン「ただの竜巻ではないですからねぇ。うまく行くかどうか;」
シェイド・V「だがこのままほおっておくわけにもいかんぞ……」
ジェイド「/moya 水、風……竜巻……んー…………」
ユリカ「いけっ!」

 ユリカの放ったギ・フォイエは渦に当たり、速度を少し弱めた。
 しかし、反撃とばかりに渦から直射状の水弾がユリカへまっすぐ飛び、大きな被害を与える。

ヘルメス「/mn15 おぉ、良いのが入ったみたいだね!」
みなと「わ、すごーい!……えっ?」
FATE=LATE「おぉ、お見事ッスね!ってΣ」
ビリジアン「とはいえ、まだ強いですな;」
テイン・ガントレット「うお!?」
梓緋「わ……!」
ジェイド「ちょっ……」
ハミュー=ウェルパ「/mn2 ユリカ先輩逃げてくださいっ」
ユリカ「きゃあっ!? (水弾を肩に受け、地に転がる)」
シェイド・V「何っ、嬢ちゃん大丈夫か!?」
ビリジアン「しまった;ジェイドさん、回復を;」
みなと「わ、大丈夫……!?」
ジェイド「……ん。大丈夫か。意識は?#声かけつつレスタし」
オペレーター『回転の勢いが止まりません……水の竜巻です、何か動きを止める手段があれば……!』
ユリカ「うう…… ご、ごめんなさい…… (荒く呼吸しつつ膝で立つ)」
ビリジアン「こりゃ、生半可な威力じゃないですな……宙域装甲もってくればよかった;」
ジェイド「いい、休んでろ……無理はするな」
ハミュー=ウェルパ「ユリカ先輩にまで……このぉ!!! なごみちゃんを放せぇ!!!」

 ハミューが竜巻と逆回転に遠心力をつけてハトウリンドウを放つ。
 水を切り裂きながらハトウリンドウが渦に食い込み回転の勢いが少し落ちる。と同時に、飛散した水しぶきが弾丸となってハミューを襲う。

ハミュー=ウェルパ「っく……これくらいっ!!」
テイン・ガントレット「くっそ、思ったよりつえぇぞこれ!」
ビリジアン「風属性?……噴水の水を使って弾にしてるみたいですな(とりあえず、3人の盾になるように前に立つ」
FATE=LATE「そうなると、噴水の水がある限り弾数無限ッスか……きっついスねそれっ」
ジェイド「噴水の水でも抜けたら少しは楽になりそうなのになぁ……」
シェイド・V「凍ら……したら中の二人もどうしようもなくなるか……」
みなと「すこし回転が落ちてる……」
アヴェイロ「…っ ハミュー! 【これくらいって、直撃じゃないですか…!】」
ビリジアン「ん~……凍らせてもそれを武器にされそうだし、噴水に栓をするか穴を開けて水を抜くか……」
シェイド・V「栓なんつったって水にこんなんじゃ近付けねぇぞ……」
ハミュー=ウェルパ「だ、だいじょうぶ……他のみんなもがんばってくれてるから……!」
ヘルメス「大丈夫かなー?……治療の準備はしておいた方が良さそうだね」
リース「風か水をどうにか出来れば……」
オペレーター『水はかなりの勢いで回転しているようです……うかつに近づくと危険かもしれません』
FATE=LATE「といっても、俺じゃ威力の高い攻撃は出せないスからねぇ……うし、ここはザンバースでもしいて、次の人に任せるスかね」
ビリジアン「氷属性なら噴出部分だけを凍らせれば……」
テイン・ガントレット「スゥーッ……ハーッ……【呼吸を整え、どっしりと構える】」
FATE=LATE「できれば大人しくスルーしてくれればありがたいスけど……!」
ビリジアン「気をつけてください;さっきからどうもカウンターを正確に飛ばしてきますから;」
ヘルメス「やれやれ、下手に手を出すと大きなしっぺ返しを食らいそうだねコレは……」

 渦が一部分離し、ザンバースを発動させたFATEに襲いかかった。

ジェイド「ザンバースでカウンターなんかしてきたら……かなり気性の荒い奴って感じがするけどな…………って」
ジェイド「気性荒いなー……」
ビリジアン「んぉ;」
FATE=LATE「あだだ!?これだけでも敵対とみなされるスか!?【慌てて後退】」
梓緋「わ、大丈夫ですか…!?【慌ててスターアトマイザー投げて】」
シェイド・V「おい、フェイト大丈夫か!?」
ハミュー=ウェルパ「/mn2 確実に削ってきますね……」
ビリジアン「過敏に反応してますな……」
FATE=LATE「みぞ、みぞおち入った……おおう、感謝ス!」
梓緋「持ってきておいてよかったです……」
みなと「わ、フェイト君……!?いったいあの中に何が……」
ジェイド「相当ヒステリックな奴だな……」
シェイド・V「何だあの渦は……意志でも持ってるってのか?」
ハミュー=ウェルパ「アヴ君……気をつけてね……」
ビリジアン「……恐らく、障壁か何かですかね」
FATE=LATE「ヘタに手だしたらえらい目みそうス……ガクブル」
梓緋「こわいですね……」
オペレーター『かなり気性が荒いのか……攻撃が激しいです、気をつけてっ』
ヘルメス「無茶しちゃだめだよー?後で僕が治療するのもメンドくさいからネ#アヴェイロに対し」
ビリジアン「でも、渦は弱まってきてますな」
ジェイド「そんな敵前で脅えてたら格好の的だぞ……」
シェイド・V「だといってもあっちの嬢ちゃん二人のがよっぽど今やべぇだろ……」
テイン・ガントレット「……じー……【じっくりと観察し、備える】」
アヴェイロ「【風もダメ、凍らせてもダメ、燃やしたら…ふたりが危ない。割りと詰んでませんこれ?】……中のふたりが心配だ」
梓緋「構えておかないと…」
オペレーター『中の二人……こちらでモニターしてる限り、バイタルの値は許容範囲内ですが……』
ジェイド「ほっといても風邪ひく状況だからな……早く助けないと……」
ビリジアン「まずは、あの竜巻の排除を……そうすれば中身が出てくるはず;」
FATE=LATE「そうッスけど、こればっかりはどうにもッスよ……!」
オペレーター『戦闘が長引くと危険です!』
ビリジアン「んなことは分かってますが;」
アヴェイロ「回復するとどうなる? 【ふたりをですか?】」
アヴェイロ「攻撃は今のところ何一つ上手くいっていない。 支援すら攻撃と捉えている。なら、【おふたりの回復、ですね】」
オペレーター『水の中で呼吸ができないでしょうから……長引いた場合のリスクを軽減できると思いますっ!』
ビリジアン「……中の二人のダメージが回復するならいいですが……。」
アヴェイロ「空気孔をつくる、その間にルビィア、回復しろ! #カタナの持ち方が変わる【はいさーいっ】」
FATE=LATE「しかももう一人は一般人らしいスからね……あれ、かなりマズくないスかコレ?」
ビリジアン「アースガイドでもないですから……まずいですな」
ハミュー=ウェルパ「……まずいですね……なごみちゃんも深手を負ってますし……」

 アヴェイロは、カタナをサーベルのように持ち、水流を突く。

アヴェイロ「天道を司りし、大いなる星々をよ! その神秘なる輝きを以って我が声に応えよ!【っ…! アヴェイロさん危ない!!】」

 カタナによる攻撃で渦に一時風穴が開き、その隙に二人を回復することができた。
 しかし弾けた水が腕に絡まるように逆流してアヴェイロの身体を後方へ大きく吹き飛ばす。深刻な被害だった。

ヘルメス「……まずいな、アレは……」
みなと「わ……!?」
FATE=LATE「すっごい吹っ飛んだー!?Σ」
梓緋「あっ……!?」
ハミュー=ウェルパ「アヴ君!!#アヴ君をうけとめる」
リース「……大丈夫ですか!?」
テイン・ガントレット「大丈夫か!?」
ジェイド「…………どんな馬鹿力だアレ……」
アヴェイロ「……ぐっ、」
FATE=LATE「いや本当、大丈夫ッスかアレ……?」
ヘルメス「あー……コレは派手にやられたねぇー……」
ビリジアン「やっぱり……威力があればあるほどカウンターも大きいですな」
ハミュー=ウェルパ「……だ、だいじょうぶ……?アヴ君……」
オペレーター『大丈夫ですか!? すぐに回復を……! あ、二人のバイタルは少し回復したみたいです!』
リース「とりあえず手当てしないとっ」
アヴェイロ「……う、ハミュー…悪い…」
みなと「でも地球の幻創種にあんなのー報告されてないかもー……!?」
シェイド・V「っち……これだけの代償を払って少しとは……」
ハミュー=ウェルパ「ううん……ありがとう、二人を回復してくれて……」
ビリジアン「一先ず、中の二人は回復したようですな……」
梓緋「う、うーん……うーん……」
オペレーター『そうですね……地球にいる幻創種のどれともデータが一致しません』
FATE=LATE「中の二人が回復したのは大きいスけど、竜巻もッスけどカウンタも酷いスね……」
ヘルメス「あー……まぁ、この傷は良くないよね;#剣を取り出しレスタを放つ」
梓緋「/mn2 どうしたらいいでしょう……攻撃しないことには倒せない気もしますが、…んー」
ハミュー=ウェルパ「アヴ君をみてあげてください……ヘルメスさん……」
アヴェイロ「【貴方が大ダメージ受けてどうするんですか! 前に出過ぎ! 無茶しすぎ! 死ぬ気ですかこのすっとこどっこい!!】」
オペレーター『と、とにかく渦をどうにかしないと! 何か逆方向の渦を作り出すか、拘束する方法でもあれば……!』
ビリジアン「新種の幻想種?まぁ……ここ最近の活性化をみるにあっても不思議ではないですが……」
梓緋「拘束か逆方向……ん、んんん……」
ヘルメス「あっはっは、全くその通りだねこのスットコドッコイ♯からかいながらレスタをかけ続ける」
テイン・ガントレット「一個、考えがある。中の二人を竜巻の中から追い出す」
梓緋「追い出す……!?」
ジェイド「拘束って言ったって水と風だしなぁ……」
FATE=LATE「おぉ、そんな方法があるんスか?」
アヴェイロ「………悪い」
オペレーター『そんな方法が……!?』
梓緋「作戦を教えてくださいっ」
みなと「ふんふん……!?」
テイン・ガントレット「できるかはわからんが、簡単にいえば、外からすさまじい衝撃を与える」
梓緋「凄まじい衝撃……成程…」
FATE=LATE「竜巻狙いじゃなくて、中の二人をはじきとばす狙いスか……」
梓緋「/mn2 ノヴァストライクとかでいけるかしら……」
テイン・ガントレット「出来そうな技ならある。まあ、アタシ動けなくなるかもだけど」
みなと「な、なるほど……!でもでも、二人ともケガしないかなー……!?」
ハミュー=ウェルパ「/mn22 ふ、二人の安全は大丈夫ですか??」
シェイド・V「そんなすごい衝撃じゃ中の二人もどうにかなっちまうんじゃねぇのか?;」
梓緋「はっ……それもそうですよね……」
ヘルメス「アッチはアッチで何か無茶するみたいだねぇ……」
梓緋「難しいです……うーんうーん……」
ビリジアン「……まぁ、少なくとも囚われてる状態よりはマシですが」
テイン・ガントレット「その後はサポート任せるってしか言えねぇや……」
FATE=LATE「ならむしろ、竜巻の大本吹き飛ばした方がよさそうスねぇ……」
ジェイド「中身も君達も怪我したら元も子もないぞ……」
オペレーター『アークスであるナゴミさんはともかく、民間人の少女の身体では耐えられないかもしれません……!』
FATE=LATE「ですよねー!」
梓緋「ですよね……」
梓緋「やはり竜巻を一か八かでドーンッといくしか……」
ジェイド「竜巻のてっぺんってどうなってるんだろう……穴、あるのかな……」
みなと「わ、てっぺん……!」
シェイド・V「どのぐらいの高さかにもよるだろうが……」

 シェイド・Vは竜巻の頂上を見上げた。
 その高さは、周囲の高層ビルと同じくらいだろうか。

ヘルメス「あー、テイン君?万が一失敗したら僕に任せてほしいな?……一応僕にも考えはあるからネ」
オペレーター『回転を作り出すフォトンアーツやテクニックで勢いを削ることができれば……!』
梓緋「回転……回転……そしたらやっぱり、うーんと…」
ビリジアン「……上からですか」
ジェイド「外に外に力を出してるなら、真ん中って柔らかくないかな」
テイン・ガントレット「んじゃそうなったらヘルメスにまかせるか」
シェイド・V「しかしあの高さじゃ中っていってもな……」
ヘルメス「請け負ったよ~」
ジェイド「槍投げて届かないのか?シア」
ビリジアン「竜巻の構造なら確かに渦の中心は無風みたいなものですが」
梓緋「あ、やり投げいけるかもしれません……!」
オペレーター『もしくは、フォトンの力を使って相手を拘束することができれば……!』
アヴェイロ「……でなければ、中のふたりはもう死んでいるはずだ」
FATE=LATE「落ちるだけなら、フォトンでどうとでもなるスけど」
FATE=LATE「上までいくのが問題ッスよね……」
梓緋「こう、セイクリッドスキュアとかでフォンッ……と…行くか……むしろ……自分が頑張って…えーと……」
ビリジアン「ん~……」
梓緋「トリックレイヴするか……」
ビリジアン「でも、二人が渦の真ん中にいるとしたら……」
FATE=LATE「さっきも多少は威力削れたスもんね、攻撃で……」
梓緋「うーーーーん……」
ビリジアン「直撃コースになるのでは……;」
ジェイド「そうか……そうだな」
ジェイド「ごめん………………」
シェイド・V「近付くのは危なくないか……大剣でもあればソニックアロウとかでどうにかならんか?」
梓緋「/mn2 うーーん……???」
オペレーター『渦の中心に攻撃を当ててしまうと、中の二人も巻き込まれてしまいそうです……』
梓緋「あ、ソニックアロウ……で上のほうを狙う……のがいいですかね……それなら……」
ビリジアン「外側から地道に削るしかないですな……」
FATE=LATE「自然現象ってのは厄介ッスねぇ……!」
ジェイド「地道にかー……俺の嫌いな言葉ベスト10に入るな……」
梓緋「よし、…では、ちょっと大剣に持ち替えて、と…【ソニックアロウ準備する為に大剣構えて】」
シェイド・V「そうも言ってられんだろう……」
ビリジアン「いや、自然現象ではないですな……これは;」
テイン・ガントレット「いや、明らかに自然じゃねぇぞこれ!」
FATE=LATE「確かに違うスけどっ」
梓緋「/toge 頑張って飛ばします……今こそ鍛錬の成果を見せるときかもしれません」
ジェイド「無理するなよ……」
ビリジアン「恐らく反撃がくるので、ガード忘れないように;」
梓緋「よし、…っ【ぐ、と大剣握る手に力こめてソニックアロウ飛ばし、いつ跳ね返ってきてもいいようにガード準備し】」
梓緋「が、頑張りますっ」

 梓緋が飛ばしたソニックアロウは渦に衝突し、ガリガリと回転の勢いを落とす。

ビリジアン「ぉ……」
FATE=LATE「おぉ、これはいけるスか?」
梓緋「お、おお……!いけま、すかね……!?【慌てて大剣自分の目の前にかざすようにガードしようとして】」
ハミュー=ウェルパ「……効果ありですね……!」
ジェイド「おー……強くなったなぁ……」
みなと「わ、すごーい!」
梓緋「/toge これが鍛錬です」

 しかしソニックアロウにより飛散した水しぶきの集団が弾となり梓緋に襲いかかった。

みなと「わ、梓緋ちゃん……!」
ジェイド「あっ……」
梓緋「わ…っ……!み、水……そ、そうです水、でし…た……」
ハミュー=ウェルパ「あ……危ない……!!」
テイン・ガントレット「……っ!」
FATE=LATE「鍛錬すげぇッス!あ”」
ジェイド「だ、大丈夫か……!?」
梓緋「うー……ごめんなさい……」
みなと「大丈夫……!?【駆け寄って】」
FATE=LATE「だ、大丈夫スか!?【慌てて弱レスタ】」
ビリジアン「げ……さっきよりカウンターが強くなってるみたいですな;」
梓緋「大丈夫です……そうですよね、ガードしても水、って……か、…かりますよね……【しゃがみ込みつつ息吐いて】」
オペレーター『だいぶ渦の勢いが落ちてきてますよ! この調子でいきましょう!』
テイン・ガントレット「【前に出て構える】」
梓緋「ありがとうございます…おいしい……レタスです……」
ビリジアン「レスタですよ;」
梓緋「むしゃむしゃ……そうでした……」
テイン・ガントレット「くってるんかい!」
FATE=LATE「本職と違ってあまり効果は高くないスから、無茶は禁物スよ?ってレタス違う!?」
みなと「ディメイト飲む……!?」
梓緋「あ、飲みます…飲んでおきます…【ディメイトゴクゴクと一気飲みして】」
ジェイド「しっかりしろよ……頭打ったのか……」
梓緋「頭ぶつけてないですが寒いです……」
ハミュー=ウェルパ「/mn1 /moya 。0(おもしろいひとですね……」
FATE=LATE「アンティも一応かけとくスか……?」
ヘルメス「あははははは#その様子を見て笑っている」
梓緋「か、かけましょう……お肉にはソースがつきものですから……」
FATE=LATE「ソースも違うッスからね!?Σ」
ビリジアン「水かぶって体温が下がってるんですな……温めたほうがいいかと;」
リース「o0(頭を強く打ったのかな……」
ジェイド「…………?レタスの話じゃ……もういいや……」
テイン・ガントレット「やっぱあのうさんくさいのきらいだー!!」
梓緋「……かけておいてください…沢山かけておいてください…」
ヘルメス「えぇー?#(´・ω・`)」
ジェイド「/moya げ、元気そうだし……心配して損した……」
ビリジアン「しかしこの渦……逆回転に弱いのは確かですな」
FATE=LATE「あー。とりあえずこれでも持って。こすっておいて【ホッカイロを手渡し】」
オペレーター『逆回転する渦をぶつけるか……拘束できれば……!』
シェイド・V「ちっ……今日はカタナしか持ってきてねぇからな……回転させる攻撃なんぞぶん投げるぐらいしか……」
梓緋「ありがとうございます……【ホッカイロサスサス】」
梓緋「/mn15 あったかいですー」
FATE=LATE「ういうい、持ってて良かったホッカイロッス!」
梓緋「ほっかほか……!」
アヴェイロ「【水と風のコラボレーションをどうやって拘束するんでしょうかねぇ…】」
梓緋「ご心配をおかけしました……大分大丈夫ですっ」
ビリジアン「ん~……逆回転でなくても、刀が刺されば渦の回転速度を遅くできるはず……。」
シェイド・V「しかたねぇ、もってくれよ俺のカタナ……【ヒエンツバキの構え】【攻撃】」
オペレーター『なんかフォトンの力で拘束できたりしませんか!?』
ハミュー=ウェルパ「竜巻を拘束……難題ですね……」
FATE=LATE「/mn15 うい、大事に至らなくてよかったスよ」
テイン・ガントレット「拘束系の技はない!」
ビリジアン「フォトンでっていっても……拘束系なんて……;」
シェイド・V「拘束つったって……今ワイヤーなんて持ってきてないぞ……」
FATE=LATE「日常用のワイヤーならあるスけど。。。使えそうスかね?」
シェイド・V「しかたねぇ、もう少し弱まる事に期待して後に任せるぜっ」
テイン・ガントレット「日常用ってなんだ……?」
FATE=LATE「荷物くくったりとか……武器用のワイヤーじゃないから強度はそれほどスね」
ビリジアン「ワイヤーですか…………ワイヤードランスでもいけますかね?」
テイン・ガントレット「え……?風とか掴めるの……?」
シェイド・V「塊みたいなもんだからいけるんじゃねぇか?#攻撃しながら」

 シェイド・Vの放ったヒエンツバキの回転が水にめり込み、回転の勢いを弱めていく。
 しかし飛散した水しぶきが弾丸のように降りかかる。

梓緋「わ、弱まってき、ましたね……!」
FATE=LATE「風の拘束は通常ワイヤじゃ無理スね……中の二人をうまくひっかけられれば……?」
ビリジアン「おぉ!?;」
シェイド・V「っち……まぁでも弱まってきたみたいだな……#腕でガードしながら」
梓緋「/mn2 や、やっぱり水はかかってしまうのですね……大丈夫ですか…?」
ジェイド「大丈夫か……#一応レスタばら撒き」
ビリジアン「あの回転だとワイヤーは届かないけど……渦に絡めて逆回転するように引っ張れば……」
テイン・ガントレット「どうにもならなかったら、アタシがなんとか中の二人をぶっ飛ばしてみる」

 竜巻は回転を保てなくなったのか、徐々に弱めていき、水を汲み上げるように上空へと浮き上がっていく。

FATE=LATE「店長グッジョブッスよー!」
シェイド・V「あぁ、さっきほどじゃなかったみたいだな……」
ビリジアン「む?今度は水を……?」
オペレーター『やった! 回転が止まっていき……あ、あれ!? 高エネルギー反応です!』
みなと「え……!?」
テイン・ガントレット「なんだなんだ!?」
ハミュー=ウェルパ「……!?」
ヘルメス「あー……これは……」
FATE=LATE「ここで高エネルギー反応とか、いやな予感がするんスけど……?」
ジェイド「不味いやつだ……」

 水の回転が止まるころには、周囲の高層ビルより少し高いくらいの位置に水が収束していき大きな水塊を作った。
 中にとらわれた二人の姿が水塊の中央に見える。

テイン・ガントレット「……遠ッ!?」
ビリジアン「今度はそういう手を……;」
シェイド・V「今度はなんだ……?」
FATE=LATE「こりゃ手出しできなさそうッスね……【呆然と見上げ】」
ハミュー=ウェルパ「あんなところまで……くっ……」
オペレーター『水が浮いて……!? あ、あの水塊! あの水塊から敵性反応が出てます!』

 レーダーに映ったり消えたりする敵性反応。
 捉えられない敵の姿。
 そして、ルコとナゴミを引きずり込んだ竜巻の主。

 捉えられないわけだった。
 敵性反応の正体は、水の幻創種だったのだ。




  • 最終更新:2017-07-27 23:27:25

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